歯はいつから作られる?
そもそも、皆さんは歯がいつから作られるか知っていますか?
歯は生まれる前の、お母さんのお腹の中にいる頃から作られ始めているのです。
妊娠7~10週目くらいから「歯の卵」のようなものができ、17週目くらいでそれが硬くなり始めます。そして生後1か月半くらいになってやっと歯の形ができてきます。また、6歳以降に生えてくる大人の前歯や奥歯の一部もお母さんのお腹の中にいる頃に作られています。
妊婦さんはこどもの歯を強くするためにも、カルシウムや良質なたんぱく質などを中心に、バランスの良い食事をとるようにしましょう。
歯の生え始める時期は?
歯の生え始める時期は個人差がありますが、大体、生まれてから6か月前後で下の歯が生えてきます。続いて上の前歯、そして奥歯の順で生えてきます。
多くのこの場合、下の図のような順番で歯が生えていきます。数か月の個人差があるので、その月齢を迎えて生えてこなくても、焦らないでくださいね。大体6か月くらいのずれは心配ありません。
乳歯の役割
乳歯の役割は①噛む、②発音を助ける、③顎の発達を促す、④永久歯を誘導するなどがあります。
①しっかり噛むことで食べ物が消化吸収しやすい状態になり、栄養をうまくとることができます。
②歯が生えそろうことで舌の位置が正しい場所に誘導され、言葉をうまく発音することができます。
③噛めることにも関係しますが、噛むことでお口周りの筋肉がつき、顎の発達を促します。
④乳歯は、後から生えてくる永久歯を誘導してくれます。永久歯が生えてくる場所の目印になるので、むし歯などで乳歯が早く抜けてしまうと永久歯がうまく生えてこれないことがあります。
こどもの歯の注意点
こどもの歯は、大人の歯よりも柔らかく酸に弱いため、むし歯になりやすいです。また、歯の一番硬い層であるエナメル質の厚みが大人の歯に比べて薄いため、むし歯になると比較的早く神経まで進んでしまいます。
特に小さなこどもは上手に痛みを伝えることが難しいこともあり、大人が気づいた時には神経まで達しているなど、むし歯が大きくなってしまうケースも珍しくありません。
歯が生えたらまずは検診をおススメします。定期的に検診に行くことでむし歯を作らせず、できたとしてもむし歯が小さければ治療内容が単純になりやすいです。
むし歯がまだない状態だからこそ、歯が生えたばかりのお子さまがいらっしゃる方は、ぜひ受診してみてくださいね。
新潟市西区のかとう歯科